2023
12.14

〔42〕ロイズレストラン東京での珍事件その1

ロイズレストラン(ハワイのレストラン)

1994年頃

ロイズレストラン東京は当時、渋谷に多くの事務所や店舗を持っていた「月川蘇豊社長」のソーホーズという会社が運営しており、パティスリー部門はソーホーズにとって初めての部署でした。

当時、渋谷の店舗にはロイズレストラン東京のデザートを提供する一方で、渋谷のソーホーズの店舗用のケーキも製作していました。

特に12月のクリスマス前には、いくつかの珍しい出来事がありました。

一つは、渋谷の店舗からクリスマスにお客様に配る大量のクッキーを依頼されたことです。その数量は膨大で、ロイズレストラン東京のパティスリーは、60cm×40cmの天板が一枚しか入らないオーブンを2段備えていただけでした。

そのため、この大量のクッキーを焼くために、夜中からオーブンを稼働させるしか方法がないと考え、夜中から朝までクッキーを焼き続ける作業を覚えています。

そして、その時の珍しい出来事1つ目は、ロイズレストラン東京の建物に関するものです。この建物は地下に「青龍門」が入っており、1階が駐車場、2階にはロイズレストランがありました。

ある日、ロイズレストランのスタッフが私以外全員帰宅した後、青龍門のスタッフが私がまだ建物にいることを知らず、警備をかけて帰宅してしまったのです。

私は夜中にクッキーを焼いている最中で、10人以上の警備の人と警察官が部屋に入ってきました。私は普通にコックコートを着てクッキーを焼いていましたが、完全に不審者として見られてしまいました。

クッキーを焼く手を止めて、対応しながら焦げないように気を付けるのは大変でした。そして、「こんな格好でクッキーを焼いていて不審者と思いますか?」とつい口に出してしまいました。

最終的には名刺を見せて状況を説明し、何とか収まりました。名刺を持っていて良かったです(笑)。

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