1994年の出来事
前回に続いての珍事件です。
これもクリスマスのクッキーを焼いていた時か、夜中まで作業をしていた時の話です。
当然、スタッフは全員退社していませんでした。
ただ、その日は清掃の日だったんですね。美装の人が10人くらい来て、細かいところまで掃除をしてくれていました。
それで、確か時間は夜中の12時を過ぎていた時だと思います。
美装の人が私のところに来て、「大変です、煙突から火が出ています!」と言ってきました。
私は、えぇ!と思い、屋上で確認すると、ピザ窯の煙突の先が真っ赤になって周りに火の粉が飛んでいました。
すぐさま降りて行き、ピザ窯に立ててある蓋を取ると中にびっちり薪が詰まっていて、それがガンガン燃えていました。
ピザ窯の前のシンクに水を張って、薪用の火バサミを使って薪を一本ずつ取り出し、全部の薪をシンクへ移しました。
ほんとうにびっくりしました。
薪窯だったので、翌日使う薪を乾燥させていたんだと思うのですが、それが引火したんでしょうね。
もし、その日が美装の人が来ていなかったら、火を見つけるのは相当広がってからになったかもしれませんでした。
ピザ窯の煙突のファンが熱で溶けて、修理ができるまでピザメニューは中止になりました。
被害はそれだけで、ほんとうに何よりでした。
呑気に私は隣のパティスリーでクッキーを焼き続けていたかもしれませんが、思うとゾッとします。
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