12.16
〔44〕マッキントッシュの学校
1994年の出来事
私はファイルメーカーを使って、少しできるようになってきた頃のことです。
もっと幅広い知識を身につけたいと思い、週に一度通えるスクールを探していました。
それで見つけたのが、池袋西部百貨店で行われていたカルチャースクールのような場所で、その名も「マッキントッシュトレーナー養成コース」でした。
無謀かもしれませんが、私はそのコースに参加しようと思い、電話で参加を決めました。コースは毎週1回で、全部で9回くらいだったと思います。
最初から無謀かなぁーって思いつつですが。私は基本的な知識がほとんどなかったため、トレーナー養成コースを選んだのです。トレーナー養成コースなら、幅広い知識を身につけられるだろうと考えました。
当時の講師は、主にDTP関連の会社を経営している方で、会社名は「若松屋」だったと記憶しています。若松屋はその先生の家の屋号だと言われていました。
その先生が言った言葉を今でも覚えています。「今回この講座に集まった皆さん、今私は前に立って先生という立場かもしれませんが、この中にはそれぞれのプロフェッショナルの方々がおられています。違う講座では私は生徒で、この中の誰かが先生かもしれません。」と。
初めて会った人たちは、デザイナーや経理の仕事をしている専門家ばかりで、おそらく私がMacいちばん詳しくなかったんだろうなって思います。
そして初日、そのスクールで最初に出された課題は、「今から30分以内で自己紹介の文を作成してください」でした。
このスクールに参加した人たちは、デザインや経理などの専門家ばかりでした、みんな詳しそうだって思いました。
そこで、30分で自己紹介文を書くという課題が出されました。使うソフトは何でも良いとのことでした。
しかし、私が使える唯一のソフトは「ファイルメーカー」で、それでは自己紹介文を書けないだろうと思い、使用したのはMacに標準で付属しているテキストエディターの「TeachText」でした。
結局、30分の時間で充分でした。実際には箇条書きにして文字の大きさや色を変えるくらいしか出来なくて。
それで提出。30分が経過し、「はい、締め切りです」と言われました。
結果的に、提出できたのは私だけでした。他の人は様々なソフトを使用して、非常に美しい作品を作ろうとしていましたが、30分では間に合わなかったのです。
先生が言っていたことは、「締め切りは絶対です。」ということでした。どんなに美しく作品を作っても、時間内に完成させなければ意味がありません。これは非常に重要です。
確かに、指定された時間内で最大限に成果を出すことが大切です。それが30分であろうと3時間であろうと、達成できなければ、一生懸命に作成しても意味がありません。
このスクールで、他にも多くのことを学びました。たとえば、住所録のデータをエクセルを使って入れ替える方法や、ワードのようなエディターソフトで文字を置換してデータベースに再び取り込む方法など、知らなかったことをたくさん学びました。
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