1993年頃の出来事です。
ハワイでの研修が終わり、ロイズレストラン東京が用賀の中町通りにオープンしました。しばらく経ったある日、以前から考えていたことがありました。それは、レシピをパソコンを使ってまとめ、原価などを自動的に計算したいということでした。
当時、アップルコンピュータの「Mac」は「Macintosh」と呼ばれ、リンゴマークは虹色でした。ちょうどそのタイミングで、幕張メッセで「マックワールド」というイベントが開催され、私はそこへ行きました。その時、激安で有名だった「ステップ」という販売店のブースで、Macintosh Duoとデータベースソフトの「ファイルメーカー」、そして衝動的に購入したページメーカーを手に入れました。
私の周りには「Macintosh」を使っている人はおらず、独学で始めました。最初の選択は「データベース」でした。購入したソフトウェアの中にはクラリスという会社の「ファイルメーカー」が含まれており、ページメーカーはアルダスという会社のものでした。さらにA4のカラープリンターも購入しました。プリンターはヒューレットパッカード製で、「ヨコカワヒューレットパッカード」と書かれていました。
これらの購入により、合計金額が100万円を超え、まるで新車を買ったかのような出費となりました(ローンでの購入でした)。しかし、私が本当にやりたかったことだったので、意気込みました。
Macintosh Duoはノートブック型でしたが、ドッキングステーションに接続するとデスクトップコンピュータのようになり、その2つの顔を持つことができることが、私にとって魅力的でした。それを手に入れた瞬間でした。
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