12.10
〔38〕ハワイの研修から帰ってきてオープン準備
1992年の事。
ハワイでの研修から帰ってきてロイズレストラン東京のオープンの準備が始まりました。
もちろんここで私はパティスリーの担当。
メインはレストランなのでパティスリーは厨房の端っこに少しあるだけのスペース、
でも何とかプレハブの冷蔵庫だけは小さいけど確保できてスタート。
デザートは毎日5品+チョコスフレ
デザートでよく作っていたのが、ココナッツのハピアケーキ、マカデミアんのショコラタルト、ニューヨークスタイルのチーズケーキにラズベリーのソース、そのあたりはほぼ定番的でした。
オープンの準備中もロイさんも来られていて、ある時ロイさんが言っていた事を憶えています。
それは、私はできるだけハワイで使っていた材料と同じに近い物を業者さんから仕入れたりしていました。
その材料が置いてあるのをロイさんが見て、「これいくらするの?」と聞かれ、価格を言うと、「高いの使うんだね」と怪訝そうな顔。
マカデミアンナッツもチョコレートもココナッツもハワイだと凄く安い。結果的にはハワイから送ってもらうようになったのですが。
以前にハワイでの研修中にロイさんに尋ねたことがありました。
なんでハワイなんですか?って、
そしたら、ロイさんは「お爺さんだったかな?ハワイの人だったから」ハワイがいいなって思ったって事を言われてました。
ある時、日本のロイズレストランでですが、賄いで豚汁が出ていて、それをロイさんが食べて美味しいいと思ったようで、これ今日のスープにしょうと言っていたのを憶えています。(流石に豚汁はその日のスープにはならなかったですが…)
それで思ったんです、ハワイのロイズレストランはハワイの材料+ロイ山口の料理手法。
たぶんと言うか感じたのは、日本のロイズレストランは日本の材料+ロイ山口の料理手法。なんじゃないかなって。まさに今で言う地産地消の原点のような感じ、自然なスタイルで美味しいものを作る。
その考え方でいけば何処にいても何だって出来そうな。
無理に違うものを探すんではなくてその場にあるいいのもを引き出す手法のような感じだと思いました。
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