2023
12.25

〔53〕全然違う業界へ

フォーディージャパン

1998年の頃の話です。

当時私は34歳の頃です、ロイズレストランでパティシエとして勤務しながら4th Dimension(4D)を使って事務所の損益の事や自分のレシピのデータベースを作っていました。

4th Dimensionの事。もっと知りたいと深く深く考えてしまい。4Dの事を調べたら、なんと用賀の駅前にその当時の「ACI Japan」って日本での発売元の会社があったんです。住んでいる所からすごく近い。

これは運命かも!!

「ここで働きたい!」また変な事を思ってしまします。

それで意を決して電話したんです、ACI Japanに。

そしたら電話口の人が、「支店長が外人なんで英語でレジュメ書いて送ってください」との事。

当然、英語がとても苦手な私は、このまま引き下がるのも嫌なので当時ロイズレストランにいたリチャードってアメリカ人に興味をそそりそうなレジュメを書いてほしいと頼みました。彼は私にソフトウエアは何が使えるの?と聞いて、私は使った事があるソフト、PhotoshopやIllustrator Pagemaker、Filemaker、もちろん4th Dimensionなど上げました、彼はそれらが使える事とパティシエとしてのマネージメントと的なことも出来ると少し(だいぶ)誇張して書いてくれたんです。

私はそのレジュメをACI Japanに郵送して数日が経ってすぐに「面接をしたいので来てください」と連絡が来ました。

めちゃくちゃですが、私は本気です。

それで決められた日に面接に行くと、「支店長が出張でいないので代わりに私が面接をします」と日本人の人が現れたんです。そこで今まで4Dを使ってやってきた事とか自分でつくりかけているレシピのデータベースなどを見せてなんでもやるので採用してくださいと伝えました。

そしたら翌日だったか連絡が来て、「いつから来れますか」との事。合格でした!!

たぶん面接の時に支店長がいたら英語での面接になって即不合格だったかなって思います、相手が日本人だったしレジュメが完璧な英語だったのでその人も私は英語は話せるって思っていたと思います。

私はすぐさま月川社長に「前に少しお話しした事ですが、そのデータベースの会社にどうして行きたいので退職したいとの事を伝えました。」

すると月川社長は、「お前がどうしてもって言うんなら仕方ない、でもこっちのパティスリーの事も見ろ」と言われたので、「ありがとうございます、もちろん見させてもらいます」と答え。週に数回夕方や休日にロイズレストランのパティスリーにも出勤しました。

パティシエの私がデータベースの会社に応募するのは今考えるとめっちゃ無謀って思いますがその時はかなり真剣。どんな事でもやらなければ分からないし、知らない世界を知らないまま終わるのでは無くて、それでできなくて挫折したとしても一瞬でもその世界に入ることができればほんの少しでもそれは「全く知らない」から「ほんの少しだけど知ってる」へと変わる。0を1にする感だと思います。

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