2023
12.26

〔54〕データベースの会社に初出勤

フォーディージャパン

1998年の頃の事。私が北海道へ移住してお店を出したのが2001年なのでその3年前の事です。

4thDimensionってデータベースを扱っているACI Japanで働くことになって、出勤した初日。

私が出勤した時、既に一人の社員の人が出勤していました。私はとりあえず適当な空いている机に座っていたんです。その時です電話が鳴って、既に出勤していた社員の人が電話に出たんです。

その社員の人が私に、「外人で英語であまり英語得意じゃないので藤田さんちょっと電話替わって」と言いました。私は全然英語わからないです。といいその社員の人はそのまま対応してくれて、電話が終わった後、「あれ、英語ペラペラだって聞いてるけど?」って。

私は、すいません、英語で書いたレジュメの事ですよね。「あれ、アメリカ人の友人に書いてもらったんです」私は英語が全然できません。と言いました。

その後社員の人たちが出勤して、総勢で10名弱だったと思います。

私は、自己流でそのデータベースソフトを使っていただけなの何もその辺りのプライドもあるわけじゃなく、逆にどんな初歩的な事もみんなに聞く事が出来ました。

そして、ここでの私の仕事はテクニカルサポートの担当でした、テクニカルサポートは既に前から居た「けぶかわさん」先輩がいてその人の下での仕事でした、丁度4Dのバージョンがv3.5からv6に上がったタイミングでかなりの人がそのままアップグレードしたらデータベースが立ち上がる前に落ちてしまったりと問い合わせが殺到していたタイミングでした。

問い合わせは、メールと電話とFAXで来ていて私の最初の仕事はテクニカルサポートへの問い合わせの中のFAXを担当しました。それとにかく凄い数たまっていて軽くA4の紙を重ねて軽く20cmくらいあって問い合えずその質問を見る事から始めたのですが。

はっきり言ってその質問が「さっぱりわからない」実際にはその質問をしてるのは一般のユーザーもいるのけどデベロッパーとしてのプロの人たちの質問も多く。はっきり言って、つい数日前までパティシエだった私にわかる訳が無い。それが分かったら私は天才であるが、そんな訳がなく質問の内容さえわからない状態。

でもFAXを一枚一枚見ていると同じような質問もあって質問の書き方も違うので何回も丁寧に見ているとほんの少し質問の内容がやっとわかるようになる事もあって。「でも質問の内容がわかるだけ」でやっとマイナスからゼロになっただけ。どうせ全然わからないのでとりあえずそのFAXの質問を内容別に分類したんです。

その後は当然私ではわからないので、周りにいるいろんな人に聞いて解決策を丁寧に書いたFAXの文章を作ってそのFAXを送信する事で根雪のようになったかなりの数のFAXを減らす事が出来たんです。ACI Japanに入った時言われたのは、Victorというシステムがあって自分でわからない事をわかる人に聞く、それが日本の国内では解決できなければフランスの本社のサポートまでその質問を上げて聞くと言うシステムがあったんです。

私がサポートしてやっていたのは「質問のある人に対してその質問の答えを持っている人から聞いて繋げる」事だったと思います。

自分で全部解決しようなんてできる訳ないけど、わかる人に聞く事はできる。今まで私の周りに4Dの事を知っている人はいなかったので誰にも聞けなかった、でも今は聞ける人がたくさんいる。それだけでも飛び込んで良かったと感じました。

また、全くの素人のような私に対しそれを変に思う人は誰もいず、こう言うのがプロの集団なんだなって思いました。ACI JAPANの事務所は用賀の駅の横の小さなビルの4階にあったんです。そこから私の借りている部屋までも歩いて10分くらいだったんですが、もっと集中したかったのでもっと近くに住みたいと探したらそのビルの隣の隣のマンションに空き部屋がある事がわかって、しかも同じ4階。

すぐにその4階に引っ越しました。

まず1歩入ってみる事だと感じました、自己流で何年もかかって覚えた小さな知識が数週間で何倍もの大きさになった気がしました。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。