2021
10.24

〔14〕新宿の洋菓子店時代 「基本の配合をちゃんと作る」

グロリエッテ(新宿の洋菓子店)

新宿の洋菓子店で働いている時にも言う一つ大切な言葉をいただきました。

それは、何かを話している時に言われた事なのですがとても重要で大切な事です。

「配合をいじるんじゃなくて、基本の配合をちゃんと作る。」

全ての事に「基本」と言うのがあります。

洋菓子の配合にも「基本」と言うのがあります。

それに基本はシンプルで理想的だと思います。

基本のレシピで言うと、

例えば「スポンジケーキ」です。

スポンジケーキの基本材料は、卵、砂糖、小麦粉、バターです。

配合の割合があって、卵の半分の砂糖と小麦粉、その半分のバターです。

とてもシンプルで綺麗です。

シュー生地であれば、基本材料は、水、バター、小麦粉、卵です。

水の半分のバターと、バターと同量の小麦粉、それに水と同量の卵です。

水と卵が同量で、バターと小麦粉も同量です。

シュー生地は水の一部を牛乳に変えたりもしますが水分という意味では同じです。

基本はシンプルだと思います。

何かを覚える時も、それを伝える時も、基本があってそれのアレンジだと思います。

始まりはどこからなのか?

それが大切なんだろうと思いました。

「基本をちゃんと理解して自分なりのアレンジを加えて、それを自分のものにする」

基本的な事がちゃんと出来ないのに、アレンジしたら最初は良くてもだんだんと広がらなくなってしまいます。

たまたまうまくいく事もあるかもしれませんが、偶然だと思います。

これは、自分で体験的に感じる事です。

実際には、ちゃんと出来るようになる事があるんだろうか?

そう思う事がいつもです、どこまで行ってもその上があって、いつまでも覚えることばかり。

それに、何かを理解しようと考えを深めていっても、またもっと深い所が出てきて終わらないと感じる。

不思議なのは、深く深く考えて行った先の考えが、一番最初の考えだったりして。

戻った

基本を考えると、それはどんな職業にも通じる事だし、どんな環境でも同じだと思います。

新宿の洋菓子店では深くて自分に心に刺さる事を教わりました。

またそれば、じわじわと感じるのはその時ではなく独立してからの方がしっかりと感じました。

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