01.14
〔73〕店舗のレイアウトと中古の機材
2000年の時の話です。
予算の都合もあって、
考えている店舗は至ってシンプルなものでした。
借りた店舗は広さ60坪。
正面の3枚のシャッターを開けると大きなガラスの窓と真ん中に入り口の扉がありました。
中に入ると、そのまま奥へ広まで広がっていて奥の右の所に洗面所があって元々は鉄工所だったこともあって天井は高くて業務用のエアコンが付いていました。
正面から入って左側にオープンの厨房を作りその前にショーケースを置くことにして、
奥は広すぎるので半分弱のところに壁を作りその手前を店舗にして奥のスペースはそのまま物置にしました。
店舗の中の壁は白い壁紙を貼ってもらい厨房の所の下はグリストラップを作り水が流せるようにするシンプルなイメージで考えました。
とにかく予算が少ないので、あとはガスと水道と動力です。
だいたいのレイアウトのイメージを考えて送ってもらった図面にそれを書き加えました。
それと同時に機材です。
一番最初に連絡したのが、ミックの専務さんに紹介してもらったショーケースの会社で「保坂製作所」さん。そこに連絡して、確か合羽橋まで見にいってちょうど小さめの5尺の2段のショーケースがあってそれを購入しました。
保坂製作所の担当してくれた方(名前が思い出せません)から
北海道へ運ぶ何かについだったら無料配送できますよと言ってくれてありがたかったです。
また、機材も扱っている旭川の材料の業者さん(金丸富貴堂)さんを紹介してもらって
金丸富貴堂さん経由でそのショーケースも店舗に設置してもらえることになりました。
レイアウトとかザクっと決めてもう一度羽田から北海道へ向かったのはまだ雪はなかったのでたぶん2000年の11月ごろです。
その時は私は一人で行って建築の会社の人と打ち合わせをして、
オープンを5月の初めにしたいので4月の半ばくらいに出来て欲しいのでと伝えると、
これなら工事は1ヶ月なので3月中ば空工事始めますとの事でした。
その後で、旭川の富貴堂の人と会って中古の機材の事を話しました。
オーブン、ミキサー、パイローラーが見つかって、既にショーケースは見つかっていたので、
あとは冷蔵庫やシンク、ガスコンロがあれば大まかな所はOKな感じでした。
その時がもう冬の前だったのもあって、
オープンする店舗の前の通りをもう一度通った時は何か寂しい風が「ヒュー」って感じで吹いていて
まるで西部劇で出てくるような誰もいない街のような寂しい雰囲気がしました。
なんか気持ちの中で「大丈夫だろうか?」と思ってしまい、無性に不安で孤独な気持ちになったのを憶えています。
ちなみに、オープン予定の横の小さめの百貨店のような所は
その時もシャッターが降りていて以前に見た時が定休とかではなくて閉店していました。
よく見ると2階のガラスも割れていました。
一抹の不安もあるものの自分の考えた未来を信じようと思った瞬間でした。
何をやろうと命までは無くならない!!
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