2017
09.28

バターのようなもの?

ちょっといい話, 材料の深い話

同じように見えて同じじゃない!
小さい頃は、塗りやすいのがマーガリンで
塗りにくいのがバターかとおもってました!
でも全然違ってました。
フラノデリス Staff 様
おはようございます!

菓子工房フラノデリスの藤田美知男です
バターとマーガリン一緒になってませんか?
あれにもいろいろ種類があって紛らわしいんです。

そもそも、バターとマーガリンの違い!!

バターは乳脂肪が80%以上に対して
マーガリンは油脂が80%以上なんです。

それでマーガリンに含まれる油脂のほとんどは
大豆、コーン、菜種、パーム油、などの植物性
から作られます。

簡単に言うと、バターは牛乳から出来ているのに対し
マーガリンは植物性の油脂に乳化剤や安定剤
を加えて作ってます。

ついでにマーガリンでも、
油脂80%以上がマーガリンで
80%未満だとファットスプレッドっていいます。

バターかと思ってたら、マーガリンでもなくファットスプレッド
だったリしてます。

そしてややこしいのは、
バター風味みたいな表現のものもあることですよね。

マーガリンもファットスプレッドも
バターのように使えるのはほんと凄いなって思いますが。

それで、また問題なのは
植物性の油脂には不飽和脂肪酸が多いらくし

アメリカでは食品添加が禁止になったトランス脂肪酸も
この不飽和脂肪酸の一種です。

それで、アメリカでは2018年までにマーガリンの使用を禁止するって
事になってるようですね。

元々、マーガリンはバターが高かった事から
代用品として科学的に作られたらしく。

当時、日本では人造バターって呼ばれたようですよ。

以前に、業者さんがフラノデリスに
「焦がしバター風味のマーガリン」ってのを持ってこられた
事がありました。

焦がしバターは、フラノデリスではフィナンシェに使ってます。
もちろん、発酵バターを鍋で焦がして使ってます。

焦がす手間が無く、マーガリンなんで価格も安いですよって…
材料費が安くなるんならって
ついつい魔が差して使う人もいますよね。

でもバター風味なだけで、決してバターじゃないし
似てるだけでぜんぜん違うものですよね。

だいたい同じ…
なんてのを使ってたら。

逆に言えば…
ちょっとづつ違うって事なので…

最終的には…
ぜんぜん違うものになってますよね。

私はこれを「悪魔のささやき」って言ってます。

「ダメ。ゼッタイ。」って薬物じゃないけど…
言いたいですね。

もちろんフラノデリスでは
すべて、バターしか使ってません。

マーガリンは自宅にもありません。

バターにも種類があって

無塩バター、有塩バター

塩の入ってるのと、入ってないのがありますね。

そして、もう一つ発酵バターがあります。

発酵バターは製造段階で、クリームに乳酸菌を加えて
発酵させた後にバターにしてます。

フラノデリスでは、焼き菓子に使っているのは
発酵バターで、それ以外の生菓子のスポンジケーキ
などに使っているのは無塩バターです。

シンプルに原材料が「生乳」だけのバターがいいですよね。
菓子工房フラノデリス

オーナーパテイシエ 藤田美知男

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