2024
01.04

〔63〕ラテール洋菓子店で一年経って。

ラテール洋菓子店

富良野へ移住する一年ちょい前だったと思うので、1999年の終わり頃です。

三宿にあるラテール洋菓子店に入る時に一年間だけならと言って働いていた事もあって

ちょうど一年が過ぎた頃に最初のとうりに退職したいとの事を責任者に伝えました。

この時の事を思い出そうとしているのですが、

この時に私の中で独立してお店を出そうと言う気持ちはまだ無かったように思うんです。

いったい私は退職した後何をしようとしていたのか不明なんです。

きっと何かが出て来るだろうって思っていたのか、

仕事先もちょこちょこたくさん変わっているんだけど…

「自分では真っ直ぐな道を進んでいてその道にいろんな職場が現れている」感覚でした。

「この道の先に通るべき何かが現れる」と

たぶん誰にも理解してもらえないだろう意味不明の自信がありました。

それで、出てきたのが。

ミックブレインセンターの社長からの言葉。

「1年だけでいいから、ミックの本体へ来て働かないか」と言ってもらえました。

正直、これは嬉しかった!!

すごく興味もあったし、働いてみたかった。

気持ち的にも自分が進む道の先にあるといいなって思う世界の気がしていました。

ラテール洋菓子店で働いていちばん感じたのは「デザインの重要性」です。

もちろん一つ一つのお菓子のデザインもパッケージも店舗のデザインもすごかった。

きちっとしたのがデザインというわけじゃないんだろうな、

手作り感や何もデザイン性を感じさせないのもまた一つのデザインなんだろうなと思いました。

意識的に何かをする事なんだとも思いました、それは食べやすくだったり、わかりやすくだったり。

何かを考えないで一瞬で理解させる力だったり。自然とその方向へむけさせる力なのかも。

何をやってもそこにデザインは付いて来ると感じていました。

もちろんここで私がデザインを学んでデザイナーになるわけでも、

なれるわけでもないとも思っていますが、

それを近くで感じれるだけでも何かが違うと思っていました。

「意識するか、しないか」

この一年ちょっと後に富良野に移住してお店を出す事になるのですが、

まさに独立する準備の最終に入った感じだったんだと思います。

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