2021
09.26

〔9〕やったことのない作業

ボンシェール(大阪の洋菓子店)

ある時、チーフに言われました。

「藤田くん、これやっといてなぁー。」

その仕事を私はやった事が無かったので、「どうやるんですか?」って聞いたんです。

そしたらこう返事が「分からんの?」

私は、やった事が無いのに知るわけが無いとその時は思いました。

でも、後々考えたら、これを伝えたかったんだなって思いました。

それはこう言う事です。

「見習い」って言葉があるように、「見て習う」事ですよね。

たぶん次はこの作業が「回ってくる」かなってって思っているのなら。

その前に、チラチラでもその作業をやっている先輩のやり方を気にしていれば良かったんだと思ったんです。

そうすれば、漠然とでもその作業の流れだとかが理解できて。

それを、何度も自分に置き換えて作業をイメージする事で。

実際、その作業が回ってきた時には、少なくとも0からのスタートでは無くなる。

「誰かがやっている事なんだから見て学んどけよ」

チーフはきっとそう思っていたんだと思います。

でも、それは今後いろんな事を学んで行くのに最も重要な事だと思いました。

それに、最も最短で覚えることのできる方法でもあると思いました。

なんせ、今やっている事をやりつつこれからやろうとする事の時間が重なりますから。

新しい作業で一番時間がかかるのは、その作業の流れをうまくイメージできるかって事だと思うんです。

それが、その新しい作業に着く前に出来ているのなら楽勝とは言わな今でも少しは速く習得できると思います。

何年も後で聞く言葉なんですが

「無意識の有意識化」

今思うと、まさにこれだと思います。

誰かがやってる事を無意識に「見ている」のではなく意識して「観る」。

「見る」と「観る」の違いとも言えるかもともいます。

すごく変わってくると思います。

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